- ケーススタディ
- CASE.01
徳江順一郎 様
観光学者・東洋大学観光学部准教授
徳江順一郎様は、ホスピタリティ・マネジメント・経営学・商学を専門とし、公益社団法人日本ブライダル文化振興協会のブライダルサービス宣言認証制度審査委員や一般社団法人宿泊業技能試験センターの評価委員長などを務める観光学の第一人者です。
主な仕事内容
- ・書類作成(PCにて作成、細かい文字を注視する必要がある)
- ・講義・講演(多い場合には200名程度、全体に目を向ける必要がある)
お悩み
- ・遠くの文字、小さい文字の見づらさ
- ・全体的な違和感
「不調の自覚なし」でも見え方に“もったいない”ポイントが
徳江様の場合、ご自身では「不調の自覚はないが…」とおっしゃっていました。実際、お持ちの眼鏡をかけた状態でも両眼で0.8の視力が出ており、日常生活に大きな支障は感じていなかったようです。
特段「使いやすい」「快適だ」という印象もなかったそうですが「眼鏡はそういうもの」という認識がおありのようでした。
しかし、使用中の眼鏡を調べてみると、右目に乱視があるにもかかわらず補正が入っていない単焦点レンズ(遠方用)でした。特に、右目が利き目であることから、近くを見る作業では右目に知らず知らずのうちに負担がかかっていた可能性があります。
両眼視機能検査による眼の状態の分析
最新機器による測定の結果、乱視を含めた正確な補正を行うことで、両眼で1.25まで視力が向上することがわかりました。
徳江様が以前使用されていたメガネは弱めの近視度数で設計されていたため、室内では快適に過ごせていたものの、運転時や屋外などでの視界ではわずかなにじみやぼやけを感じていた可能性があります。
また、単焦点(遠く用)レンズであることから、近くを見る際には調節力に頼る必要があり、目の疲労や集中力の低下を招いていたと考えられます。
ワンポイント知識
乱視補正と“見え方の質”
「乱視がある=見えにくい」と感じる人は多くありませんが、実際には“ピントは合っているけどぼやけている”ような見え方をしていることが多いです。
特に「夜間のにじみ」や「細かい文字のにじみ」「立体感の欠如」などは、軽度の乱視を補正するだけで大きく改善することがあります。
測定結果に基づき、2種のレンズをご提案
徳江様の場合、日常生活の中で「遠くを見る」「近くを見る」それぞれに目の負担がかかっていたと考えられます。そこで今回は、用途に応じて2種類のメガネをご提案いたしました。
遠近両用メガネ(累進レンズ)
利き目である右目に乱視補正度数をしっかりと入れた上で、遠方〜中間距離まで自然に見える累進レンズを採用しました。移動中や講演時など、「歩く・話す・見る」といった複数の動作が連続するシーンでも、視界の切り替えがスムーズに行えるように設計しています。
室内用メガネ(インドアレンズ)
もう1本の眼鏡は、1m〜40cmほどの距離を無理なく見ることができる室内特化型の中近両用レンズでお作りした眼鏡です。デスクワークやPC作業、細かい文字を読む時間が多い徳江様にとって、目の調節負担を減らし、集中力を保ちやすくなる仕様です。
ワンポイント知識
室内用レンズとは?
室内用レンズは、主に「中距離〜近距離」に焦点を当てたデスクワーク向けの累進レンズです。遠くの視野はあえて狭めることで、手元の作業がより見やすく、快適に感じられる設計になっています。仕事や読書の時間が長い方には、遠近両用よりも“楽に見える”と感じるケースが多く、「今日は屋外に出ない」という日には、ぜひかけ替えて使っていただきたい1本です。
ストレスのない視界が嬉しくて、
眼鏡を持ち歩くようになりました
カウンセリングから完成時のフィッティングまで、終始非常に細やかな対応で、かつ安心感にあふれたやり取りでした。これまでは、早く終わらせなければといった思いにとらわれたりすることが多かったですが、純粋に自身の眼と向き合うことができたように思います。
新しい眼鏡をかけてみて、抽象的な表現となりますが、自分の眼が新しくなったような気がします。まるでマッサージに行った後のようで、それだけ眼に負担がかかっていたんだなと思うと、眼鏡の重要性を実感しました。
これまでとの一番の変化は、眼鏡を持ち歩くようになったことです。夜に外を歩いているときなどは、視野が拡がってとても快適です。遠くの文字や小さい文字もよく見えるようになったので、生活の中でのストレスが大幅に軽減されました。
身体的な面ではまだ明確に感じた変化はありませんが、電車の行先などに目を向ける際に、ストレスなく見ることができるようになりましたし、運転時もこれまで見づらかった標識類がクリアに確認できるようになり、運転が楽しくなる思いでした。
担当者からのメッセージ
今まで見えていると思っていた遠用度数を補正することで、立体感や遠近感がクリアに感じていただけていると思います。また、デスクワークについてもついつい眉間に皺ができてしまいがちな細かい文字の輪郭の判別が楽にできるようになったかと思います。使用するシーンに合わせて2本を使いこなしていただけると幸いです。