- ケーススタディ
- CASE.02
川田真之 様
東京衣裳株式会社・代表取締役社長
川田真之様は、テレビや映画、演劇などの衣裳製作・貸出を手掛ける老舗企業「東京衣裳」の代表取締役社長を務めていらっしゃいます。大学時代はゴルフ部で副主将を務め、リーグ戦にも出場。現在も土日はコースに出ることが多いそうです。
主な仕事内容・生活スタイル
- ・PCを長く見る
- ・外出が多い
- ・文字を書くことが多い
コンタクトとの併用を考慮した快適な装用感
常用メガネとして中間距離を楽に見られる設計に
川田様は普段コンタクトレンズをメインでご使用とのことで、今回のメガネでは中間距離を見る際の目の負担軽減を重視してお作りしました。
運転時もコンタクトで、眩しい時間帯はサングラスをかけていたとのこと。そこで、1本の眼鏡で昼夜の運転に対応できる調光レンズをご提案いたしました。
ZEISS i.Scription®による視力特性に合わせた高精度補正
川田様はこれまでコンタクトレンズをお使いで、その際の視力は1.6出ていたとのこと。夜間は近視補正のみの単焦点レンズの眼鏡をお使いでしたが、その際も両眼ともに1.0まで見えており、日常的な不便は感じていなかったとのことでした。
今回一日中使える眼鏡をお作りするにあたって、より繊細な見え方の違いに対応できるZEISSの「i.Scription®(アイスクリプション)」を採用いたしました。
従来の単焦点メガネでは近視のみを補正しており、乱視補正がされていなかったため、特に夕方以降はにじみやぼやけを感じていた可能性がございます。
そこで今回は、ZEISS社独自のi.Scription®テクノロジーを用いて、0.01D刻みの高精度補正を行いました。これは、一般的な0.25D刻みのレンズでは拾いきれない微細な視力のズレや乱視の軸ズレを補正できる技術で、夜間視力・コントラスト感度・明瞭度の向上に効果があります。
ワンポイント知識
i.Scription®とは?
i.Scription®は、ZEISS社が開発した、より精密な視力補正を可能にするテクノロジーです。一般的なレンズが0.25D単位で度数を調整するのに対し、i.Scription®では0.01D単位での補正を行うことができます。視力を細かく捉え、乱視の角度やわずかなズレまでしっかり補正できるため、従来よりも鮮明な見え方の実現が可能になりました。
「夜間運転」や「夕方以降の視界」など、暗いシーンでのにじみ・ぼやけに悩む方は、非常に効果を感じやすい技術です。また、視力に問題がないと思っていた方でも、測定してみると「実はもっと見えるポテンシャルがあった」というケースも多く、“なんとなく見づらい”の正体がはっきりするきっかけにもなります。
中間距離の負担軽減を目的としたレンズ設計
従来の単焦点レンズでは、遠くは見えるものの、手元や中間距離(例:PC画面、資料、スマートフォン)を視る際に、目に大きな調節負担がかかっていたと考えられます。これは「調節性疲労」といって、目のだるさや頭痛の原因になることもあります。
今回は、その負担を軽減するために、遠方〜中間〜近方までを自然につなぐ「累進屈折力レンズ(=累進レンズ)」を採用しました。累進レンズは、1枚のレンズ内で度数がなだらかに変化していく設計で、距離に応じて視線を少しずらすだけで、遠方も中間も手元も、メガネをかけたままスムーズに見ることができるようになります。
見た目と機能を両立する調光レンズの採用
運転や屋外で過ごす時間も多い川田様には、紫外線で色が変化する「調光レンズ」をご提案いたしました。
調光レンズは、室内では透明に、屋外ではサングラスのように色が変化し、まぶしさを抑えながら紫外線から目を守ってくれるレンズです。常用メガネとして使いやすく、スタイリングにも配慮された設計です。花粉のシーズンや目の乾燥が気になる時期にも活躍します。
紫外線を当てる機器でレンズの色を変え、フィッティングと見え方のチェックを行います。
ワンポイント知識
調光レンズとは?
調光レンズは、紫外線の強さに応じてレンズの色が自動的に変化するレンズです。
室内では透明に保たれたまま、外に出るとサングラスのように色が付き、まぶしさを和らげながら目を守ってくれます。
最近では色味や濃度のバリエーションも増え、ビジネスシーンや日常使いにも違和感のない仕上がりが可能です。
また、紫外線カット機能により目の疲れやドライアイ対策にもなり、春の花粉やほこり対策としても効果が期待できます。特に、川田様のように外出が多く、昼夜問わず運転のシーンがある方には、かけ替え不要の1本として理想的なレンズです。
レンズの色が変化する前後、それぞれの視界をしっかりご確認いただきます。
一日中眼鏡で過ごす日が増えました
小境店長が最新機器を使い非常に細かく検査をしてくれて説明が分かりやすかったです。そしてまさか乱視が入っているとは思わなかったです。
初めて遠近両用眼鏡を作りましたが、近くも遠くも違和感なく良く見えるので、一日中かけていられるオールラウンドな眼鏡だと思いました。調光レンズなので、運転中や室内でもまぶしい時にオートマチックにサングラスになるのでとても快適です。運転中に遠くが見やすいのはもちろんですが、手元のカーナビも見えるタイプなので、地図の確認などの手元操作がしやすくなりました。
これまでは毎日コンタクトレンズを付けていましたが、以前、花粉の季節に高速道路を運転していて目を擦っていたらコンタクトレンズが取れてしまい、とても焦った経験がありました。これからは花粉や目の調子が悪い日でも、眼鏡で快適に運転することができそうです。
一日中眼鏡で過ごす日が増えて酸素透過量が増えたのか、休まる時間が増えて目が健康になった実感があります。
担当者からのメッセージ
川田様の目の状態に合わせて、近視・乱視をしっかり補正し、コンタクトなしでも両眼で1.2以上の視力が出るよう設計いたしました。加えて、PCや書類など中間距離を見る際の負担を軽減するために、遠近両用の累進レンズを採用しています。
また、川田様はアクティブなライフスタイルの方ですので、紫外線で自然に色が変化する調光レンズをご提案しました。屋外ではサングラス代わりに、室内ではクリアに使えるため、かけ替えの手間もありません。
フレームはスタイリッシュかつ軽やかなかけ心地の999.9にお入れして、日常からビジネスまで快適に使える一本に仕上げました。