- ケーススタディ
- CASE.04
中村真人 様
百貨店 常務取締役
中村真人様は、百貨店業界で長年活躍され、現在は常務取締役として店舗運営や営業戦略などを統括されています。日々、PCやiPadを使ったデスクワークと、営業活動による外出を両立させる多忙なライフスタイルを送っており、スマホや書類、雑誌などを見る際には常に老眼鏡を使用していました。
主な仕事内容とライフスタイル
- ・デスクワーク(PC・タブレットを用いた書類作成や業務指示)
- ・商談や視察を含む外出・営業(車の運転あり)
- ・近距離視作業では老眼鏡を常用
- ・運転・運動時は眼鏡を使用しないスタイル
お悩み
- ・老眼鏡の頻繁なつけ外しによる煩わしさ
- ・PCと書類、室内時計など異なる距離への視線移動時の負担
- ・自覚症状は少ないものの、長時間作業時の疲労感
「不調なし」の裏に潜む、目の調整負担

中村様は、裸眼で両眼1.2以上の視力が出ており、「不自由はない」と感じていたとのこと。しかし、実際の測定結果からは遠視・乱視に加え、軽度の内斜位(視線のズレ)があることが判明しました。
特に、40cm程度の距離を見る際には老眼鏡がないとピントが合わない状態であり、それ以外の距離をカバーするためにつけ外しが常態化していたことが、視覚疲労の原因のひとつと考えられます。
測定により導き出された「2本の眼鏡」

視力測定・度数設計のポイント
- ・遠視・乱視を補正した明確な度数設計
- ・視線のズレに対しては、プリズム補正を処方
- ・用途に応じて2種類の眼鏡を提案
- ー遠近両用の調光レンズ
- ーデスクワーク用の中近両用レンズ
ワンポイント知識
プリズム補正とは?
両眼の視線がわずかにズレていると、無意識に“視線を合わせよう”と調整し続けることで目が疲れてしまいます。プリズム補正は、このズレを光の屈折で補うことで目の筋肉の負担を軽減する技術です。
使い分けで、仕事も日常もより快適に
① デスクワーク用(中近両用レンズ)

PC画面から手元の書類、さらに室内の時計などへと視線を移す際に、自然にピントが合う設計となるよう、中近距離に特化した累進レンズを採用しました。特に1m〜40cm程度の距離で快適に見えるよう度数を調整し、長時間の作業でも視覚的なストレスが軽減されることを目指しました。
このレンズは“かけたまま室内を移動できる視界の広さ”も特長で、頻繁なつけ外しが不要になるため、集中力の持続や作業効率の向上にもつながります。
② 日常用(遠近両用 × 調光レンズ)

通勤や日常生活では、スマホの操作や駅の掲示物など、近くと遠くを交互に見るシーンが多くなることから、遠近両用レンズをベースに処方しました。これにより、日常の中で眼鏡のつけ外しを繰り返すことなく、常時かけていられる快適さを実現しています。
さらに、屋外での眩しさを軽減する調光機能付きレンズを選定。紫外線の強さに応じて自動的にサングラス化されるため、外出時でも視界が安定し、眼への負担が減るだけでなく、見た目の洗練さ=おしゃれ感の向上にもつながります。
加えて、つけ外しの頻度が減ることで、眼鏡の紛失リスクも下がり、ライフスタイル全体にわたる利便性が高まりました。
中村様からのコメント

これまで老眼鏡は“見えればいい”というものでしたが、今回の眼鏡は見え方も自然で、装着感もストレスがなく、かけたくなる眼鏡です。つけ外しの手間がなくなり、失くすことも減りました。何より“眼鏡も楽しむものなんだ”と実感しています。
先日大阪万博に行った際は、終始かけたまま快適に過ごすことができました。外では自動的にサングラスになり、屋内では展示品の細かい文字までクリアに見える──視界が自然に切り替わる快適さを実感することができました。
担当者からのメッセージ

中村様は、裸眼視力が高く一見問題がないように見えても、遠視・乱視・内斜位といった“見え方の質”に関わる課題をお持ちでした。
遠近両用には調光レンズを採用し、外見の印象にも変化が出るよう工夫を加えました。また、インドア用の中近レンズは室内でのかけっぱなしが可能で、少しでも眼精疲労が楽になるよう配慮しています。
2本の眼鏡をTPOに合わせて使い分けていただき、快適な眼鏡生活を続けていただけたら幸いです。
