第4回 「進行した白内障」
近年は手術時間も短くなり、患者様の負担が少なくなったことで白内障手術を希望される方は増えてきているものの、今でもやはり眼の手術ということで恐怖心をお持ちの方も少なくはありません。
「手術を受けよう!」と決めてからも、ギリギリまで悩まれる方がいらっしゃいますが、先延ばしにしても手術のリスクは高まるばかりです。
今回は手術のタイミングを逃し、結果的に緊急性の高くなった症状についてのお話です。
眼軸長とは眼球の奥行きを意味します。白内障手術の時には濁った水晶体を除去して新たに眼内レンズを挿入します。眼内レンズの度数を決めるためにはこの眼軸長を正確に測る必要があるのです。眼軸長を正確に測定できるのはレーザー光を使う方法です。ですが白内障が進行しているとレーザー光が通らなくなり、この方法での測定が困難になります。
眼軸長の測定が困難になるまで進行した白内障の場合、正視を狙ったのに遠視、もしくは予定よりも強い近視が残るなど難易度が高まります。
白内障の多くは年齢とともに進行していきます。
いずれは手術による治療を行わなければなりませんが、タイミングを逃すことで色んなリスクを背負う可能性があります。
視力に異常を少しでも感じたら眼科をぜひ受診してください。
見え方に関するお悩みやお困りごとは、金鳳堂にご相談ください。