第6回 「白内障手術のタイミング」

白内障手術を検討されているお客様の中には、未だ手術を迷っている方も多く、店頭でご相談を受けることも少なくはありません。

・ 視力が低下して眼科を受診したら白内障と言われ、手術を勧められた。
・ 緊急性はないけど先延ばししない方が良いと医師に言われた。
・ 年齢的にも早い方が良いと医師から説明を受けた。

基本的には視力の低下に伴う日常生活の支障を理由に眼科を受診するケースが多いのですが、それでも眼の手術となれば考えてしまう方も多いようです。
体は元気でも目だけが不自由・・・
最近では50歳代で白内障手術を受ける方も増えているので尚更ですね。

「手術したら本当に見えるようになるの?」

現段階では白内障の最善治療は手術です。
「手術したら本当に見えるようになるの?」
実はこのご質問を一番多く頂きます。
眼内レンズを移植することで多くの方は視力回復に繋がります。
重篤な緑内障、網膜疾患がなければほとんどの方は「こんなことなら早くに手術すれば良かった」と言われるくらいです。

先日、網膜色素変性症や緑内障の影響により視野不良のお客様が白内障の手術を受けられましたが、ご相談に来られた際には「少しでも良いから今よりも見えるようになりたい」と切実に話されていました。
とは思いながらも「今よりも見えなくなったらどうしよう・・・」と不安になられたようです。
手術を担当される先生から「視力は大きく改善はしないだろうけど、手術自体は問題ないから安心してください。大丈夫ですよ。」と優しく声をかけていただけたことで不安は拭えたそうですが、手術も無事に終わり、術前よりも明るく見えるようになったそうです。
私たちは医療従事者ではありませんので医療に触れる専門的なアドバイスは控えていますが、メガネで対処しにくくなったお客様に眼科受診の大切さをお話しするように心がけています。
お客様の眼の状態によっては飛躍的に視力が改善されるわけではありませんが、結果的に喜んで頂けたならお手伝いできて良かったと思う瞬間です。

「日常生活に不自由を感じてきたら」
「やりたいことや、やらなければならないことに支障を感じたら」

上記のようにお感じになられたら、それが手術を行うタイミングなのかもしれませんね。
自覚がなくても眼の状態によっては早期手術が望ましいこともあります。

「白内障かな?」と感じたらメガネを作り直す前に、先ずは眼科を受診して適切なアドバイスを受けられることをお勧めいたします。

見え方に関するお悩みやお困りごとは、金鳳堂にご相談ください。