第16回 「ドライアイのお話2」

第16回 「ドライアイのお話2」

前回のドライアイについての続編です。

ドライアイになると目の表面細胞に傷が付きやすくなります。

涙は目の表面を潤わせるためだけでなく、角膜や結膜の細胞に栄養を供給しています。

ドライアイになると目の表面細胞に傷が付きやすくなってきます。

年齢を積み重ねてくると、涙の分泌量や質が低下してきます。
女性にドライアイが多いイメージがあるかと思いますが、原因は特定できていません。
パソコンや多くの方がスマホを使用しているのでモニターを見つめることが多くなっていることも要因と言われています。

寒い季節を迎えるようになると特にドライアイを悪化させることも。

これから気温が下がり、寒い季節を迎えるようになると特にドライアイを悪化させる方が多く見られます。

また、コンタクトレンズを長時間使用する方にドライアイの割合が多いことは皆さんもよくご存知かと思います。

煙に曝された環境下においては、ドライアイの方にとっては苦痛です。

そして喫煙!!
本人が吸わなくても煙に曝された環境下においてはドライアイの方にとっては苦痛です。

実は内服する薬でも影響が出ることもあるそうです。
血圧を下げる薬などは涙の分泌量が減少することがあると言われています。

そして意外にも点眼薬にも注意すべき点があるのです。
特に市販の目薬はドラッグストアで手軽に購入できますが、病院で処方される目薬のように涙の成分に直接働きかけるものではないので、自覚症状の強い方は市販のタイプでは効果が薄いかもしれません。
だからと言って頻繁に点しても涙成分を洗い流してしまうことで、ドライアイの症状を強くしてしまう場合もありますし、防腐剤が含まれているものも市販の目薬には多いことから、長時間の使用においてはアレルギー症状を起こす可能性もありますので注意が必要です。

ドライアイを侮ってはいけない

とにかく言える事はドライアイを侮ってはいけないということです。

ドライアイは目が乾く、疲れやすいで片付けられる傾向がありますが、症状によっては深刻な場合もあります。
視機能異常にもつながるドライアイは「慢性疾患」である事を皆さんにも知っていただければと思います。

あまりにも不快感が続くようなら是非、眼科を受診してみてくださいね。

長時間のVDT作業などを避け、適度に目を休める時間を取ることが大切です。コンタクトレンズの装用も極力短い時間にしていくことをお勧めします。

他では加湿器などを利用して目の保湿を図ることも良いですね。

ドライアイは失明などを引き起こすような重篤性は少ないものの、慢性的な目の不快感や疲れを招き、QOLを下げていくことも症状によっては考えられます。

何度も繰り返しになりますが、自覚症状が強い方は眼科を受診して、正しい治療を行なっていくことが改善の近道です。

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