第22回「目をこすってはいけない理由」

第22回「目をこすってはいけない理由」

毎年のことではありますが、花粉症でお悩みの方にとって今の時期は非常に辛い日々をお過ごしかと思います。
その影響で目、鼻、喉に症状が現れる方も沢山おられますが、今回は目をこすってしまうことへの影響についてお話しいたします。

思っている以上に目に負担をかけてしまうことがあります。

目をこすってしまう癖のある方は、かゆみや異物感を感じた時に目を無意識に触ってしまうのではないでしょうか。
ですが、何気ないこの行為が皆さんの思っている以上に目に負担をかけてしまうことがあります。

充血や結膜下出血を起こしてしまうこともあるので注意が必要。

目をこすってしまうと角膜を傷つけてしまい、目が開けられないくらいの痛みが生じることもあります。
また、かゆみで目をこすってしまった場合にもこすりすぎて、充血や結膜下出血を起こしてしまうこともあるので注意が必要です。

将来的な白内障手術を行う際にもリスクになりかねない。

目をこすってしまう理由は様々ですが、強くこすると水晶体を支えているチン小帯が弱くなる要因の一つになり、将来的な白内障手術を行う際にもリスクになりかねないとも言われています。

また、白内障手術後は眼内レンズがズレてしまう可能性が高く、絶対にこすってはいけません。

症状が気になる方は早めに眼科の受診を!

かゆみが強くどうしてもこすりたくなった際には濡れタオルなどをあてて冷やすことで一時的に抑えることは可能だと言われていますが、根本的な原因の解決には至りません。

また、異物感について症状が気になる方は早めに眼科を受診されることをお勧めします。

負担がかかることで様々なリスクを将来的に招いてしまう。

かゆみや異物感など症状に関係なく、目をこするというのは目に負荷をかけていることに等しいと言っても過言ではありません。特に網膜は衝撃に弱く、目をこするといった少しの衝撃でも強度の近視の方は剥離を起こしてしまう可能性があります。

皆さんの周りで目をこする癖がある方を見かけたら、負担がかかることで様々なリスクを将来的に招いてしまうことをお話してあげてくださいね。

見え方に関するお悩みやお困りごとは、金鳳堂にご相談ください。