第24回「40歳を過ぎてから視力に対して気にかけていただきたいこと」

白内障は適切なタイミングで手術を行えば、概ね視力の回復が見込める

ご来店されるお客様の中にはメガネでは視力が思うように矯正できず、ご期待にお応えできないケースもございます。

その要因は様々ですが、白内障や緑内障、黄斑変性症など網膜疾患による影響は年々増えていますね。

白内障は適切なタイミングで手術を行えば、概ね視力の回復が見込めますが国内で失明原因1位と言われる緑内障については多くの方が自覚症状を感じないために、そのまま見過ごしてしまうことで気がついた時には視野欠損など、重篤な状態になることも最近では珍しくありません。

40歳以降になるとピントが合いにくくなる頻度は増えてきます

40歳を過ぎてから皆さんが先ず気にされることは、おそらく「老眼」ではないかと思います。

ここ数年来の時代背景としてPC作業やスマホなど、遠方よりも近い距離を長時間にわたって見る機会が増えていることもあり、手元が見えにくくなる要因が加齢だけではないので「老眼」という表現を普段はあまり使わないようにしていますが、それでも年齢という括りで考えれば40歳を基準のような感覚でお持ちになられているように思います。

ここでは敢えて説明のために「老眼」という表現を使わせていただきますが、実際に40歳以降になるとピントが合いにくくなる頻度は増えてきますね。

老眼の原因は簡単にまとめますと

・水晶体が年齢とともに硬くなっていく
・水晶体を支える毛様体筋に衰えが出始める
・調節機能が低下する

といった症状が挙げられます。

眼精疲労により頭痛や肩こりなど、視力以外のところにまで影響が及んでしまいます

「まだ大丈夫!見ようと思えば、まだ見えるから!」といった方も時々いらっしゃいますが、見えにくい状態をそのままにしておけば、眼精疲労により頭痛や肩こりなど、視力以外のところにまで影響が及んでしまいます。

また、単に老眼だと思っていた症状が実は緑内障のサインだったりすることもあります。
自覚症状の出にくい緑内障に至っては、最近の傾向として正常な眼圧の方でも罹患していることが多く、眼科で細部に渡った検査を受けない限り、その診断に行き着くことはほとんど無いと言っても過言ではありません。

まずは要因を見つけるために眼科の受診をお勧めしています

つまり、皆様には40歳を過ぎると眼の老化現象が始まっていくということを知っていただきたいのです。体のパーツの中で鍛えにくいと言われているのも「眼」だと言われています。

もちろん個人差はありますので、全ての方に当てはまるとは限りません。
ですが、人間ドックでも眼の奥まで調べる機会はほとんど有りませんので、自身で気にかけていただくしかないのが現状です。

金鳳堂ではメガネではお役に立てそうにないお客様には、無理にメガネを新調せず、まずは要因を見つけるために眼科の受診をお勧めしています。

必要となればご紹介できる眼科もございますので、お気軽にご相談くださいませ。

見え方に関するお悩みやお困りごとは、金鳳堂にご相談ください。