第28回「翼状片について」

「翼状片」も紫外線の影響による目の病気の一つ

皆さんも既にご存知かと思いますが、紫外線は夏のシーズンだけのことではなく、1年を通じて対策が必要と言われています。

肌への日焼けなどの対策に注意が行きがちですが、実は「紫外線」は目に対しても色々な影響を与えます。代表的な眼疾患として白内障もその一つですが、今回はその他の目の病気を取り上げてご紹介いたします。

「翼状片」(よくじょうへん)という症状をご存知でしょうか?
聞いたことはある、という方も多いと思いますが、「翼状片」も紫外線の影響による目の病気の一つなのです。

鏡で自分の目を見れば一目瞭然な場合がほとんどです

翼状片とは、白目の表面を覆っている半透明の膜である結膜が、目頭の方から黒目に三角形状に入り込んでくる症状です。

自覚症状としては充血や異物感などがあります。

鏡で自分の目を見れば一目瞭然な場合がほとんどです。
特定された原因は不明ですが、高齢者に多いこの症状は紫外線が関係しているといわれています。

◇治療方法

翼状片自体は悪性の組織ではなく、症状がなければ放置しても問題はないようですが、充血や異物感が強いようなら点眼での治療を行います。
根本的な治療の場合には手術が必要になります。
翼状片が瞳の近くまで伸びてくると乱視が発生して見えにくくなるので、この場合にも手術が必要です。

翼状片の進行が進んで瞳近くに伸びている場合は白内障手術のタイミングを慎重に判断

白内障の方で、翼状片の進行が進んで瞳近くに伸びている場合は白内障手術のタイミングを慎重に判断します。

眼内レンズを移植後に翼状片の手術を行うと角膜表面を触ることで乱視が発生する可能性が高くなり、せっかく移植した眼内レンズのパワーが合わなくなって見え方に支障をきたすことに繋がるからです。

その場合は先に翼状片の治療を行って、白内障手術を行うことになります。

個人差はあるものの、予防が難しい眼疾患とも言われている

見た目に現れる症状ということで、気にされる方はしかるべくタイミングでの手術を希望されます。

なるべく視力に支障が出る前での手術を推奨されていますが、手術を行った後も再発する可能性もあるため、個人差はあるものの、予防が難しい眼疾患とも言われています。

・外見的に気になる方
・目の違和感、異物感を覚える方
・充血が増える

上記に当てはまるものがあれば、眼科受診をお勧めいたします。

見え方に関するお悩みやお困りごとは、金鳳堂にご相談ください。